デザインが上達しにくい人に共通する3つの特徴とは?
こんにちは、とっしーです!
これまでデザインの上達法をいろいろな形でまとめてきましたが、今回は角度を変えて、デザインが上達しにくい人に共通するパターンをみていこうと思います!
メンターをはじめてから受ける相談として多いのが、
という悩み。
ご相談を受け、1人1人の生徒さんと学習法を考えていく中でみつけたのは、デザイン力がなかなか上がらないと悩んでいる人には、実は共通点があるということでした!
デザイン上達でお悩みのあなたも、もしかするとこの記事の内容を避けるだけで、スムーズにスキルアップできるかもしれません!
共通パターンを知り、努力の方向性を少し修正するだけでも、日々のデザイン学習がどんどん実を結んでいくのを実感できると思います。
ぜひ最後までご覧いただき、あなたのデザイン学習に活かしていただけたら幸いです。
ではでは、早速ひとつ目の特徴から参りましょう!
【特徴1】いきなりオリジナルデザインに挑戦してしまう
初心者の方にもっともありがちなのが、「オリジナルでデザインする」、つまり、ベンチマークとなる参考デザインなどを、ほとんどみないでゼロから生み出そうとするパターンです。
ちなみに僕もそうでした。。
やっぱり人のつくったものを参考にするなんて、なんかパクリみたいで嫌だし、自分の独創性を以ってすれば、今まで世の中になかったオリジナリティー溢れるものがきっと作れるはず!という、よくわからない夢(?)みたいなものも自分の中にありました。
理想を追い求めるのはいいことではあるけれど。。
それはなぜかというと、デザインというアウトプットのクオリティは、「引き出し」というビジュアルのインプット量に応じて決まるからです!
どいういうことでしょうか?
そもそもデザインのアイディアというのは、どこからともなく舞い降りるものではなく、ほとんどの場合、すでに世の中にあるデザインの組み合わせによって行われるんです。
つまり、その組み合わせのベースとなる、デザイン知識やビジュアルの引き出しが少ない状態では、組み合わせパターンにすぐ限界がきてしまい、求められているデザインクオリティをつくることが難しくなってしまいます。
もちろん、「突然舞い降りた!」という感覚を感じる瞬間もありますが、
独創的なアイディアにみえるものでも、まずは世にある無数のデザインを研究し、エッセンスを盗む訓練をすることが大事なんです!
なるほど、だからいきなりオリジナルにこだわるのではなく、まず模写から始めたり、参考デザインをよくみながらデザインを進めることが大事なんですね!
誤解を恐れずに言えば、最初はとことん真似するところからスタートした方が、デザイン力は向上しやすいです!(もちろんそれを自分のデザインとして世に出したら盗作なのでダメですが…練習限定です!)
1人でオリジナルに拘って悩むより、お手本デザインの色、フォント、余白、全体のレイアウトなどをよくみることが本当に重要。
- どんな場合(バナーなのか、Webページなのか、和風なのか、クールデザインなのか、など)に、
- それぞれどう工夫されているのか、
というのを、パターンとして少しずつ覚えていくのが、着実にアイディアの厳選(=ベースとなる組み合わせ知識やデザインの引き出し)を増やしていくことに繋がります!
ベンチマークデザインをよく観察して、いろいろなパターンを覚えていきましょう、ということですね!
ちなみにベンチマークにするデザインの探し方はかんたんで、「Webデザイン 参考」と検索すると、いろいろなイケてるデザインまとめサイトが出てきますので、参考にしてみてください!
もしくは、過去記事でもおすすめ参考デザイン集をまとめています!
デザインの引き出しを身につけていく過程は非常に大事で、それなりに時間もかかる部分なので、少しずつ継続していきましょう!
それでは続いて2つ目の特徴に参ります!
【特徴2】参考にするデザインの幅が狭い
特徴1では、「引き出しを増やすのがまずは大事、そのために参考デザインをよくみながら、どんどんエッセンスを盗みましょう!」という話をしましたが、参考デザインの選び方が偏っている人も、なかなかデザイン力が上達しにくいパターンです!
なぜなら、
つまり、ある特定の方向性のデザインだけを参考に学習していると、最初こそ上達を感じられることがあっても、早い段階で伸び悩んでしまうということです。
例えば、和食レストランのWebサイトデザインを参考にデザイン学習をスタートしたとします。
最初は、
- 和風テイストの背景の使い方や
- 明朝体フォントの文字の使い方
- レイアウトの工夫(縦書き文字)
など、自分のデザインの引き出しをどんどん増やしていけると思います。
しかし、例えば全く違うトンマナである、
- 古着屋さんのカジュアルで若々しいサイトや
- 金融系のカッチりしたバナー
など
欧文フォントの使い方や、色を多用して元気さを演出するデザイン手法など、和食レストランだけではつかめなかったビジュアルのヒントが、ちょっと視野を広げて参考デザインを探すだけで、どんどんみつかっていきます!
確かに、駆け出しのころは上達を感じられていた反面、ワンパターンになってしまいがちな悩みも多かった気がする。。
少しでもデザインの引き出しを掴めてくると、自分の得意がわかってきて、方向性を決めてしまいたくなるもの。
ただし、ここが罠なんです!
そこであえて、今までとは違うタイプの参考デザインを探しにいき、ベンチマークをどんどん変えていく。そうすることで、視野が広がり、引き出しのパターンも多様なものになっていくので、結果的に柔軟なデザインができて、求められるデザイナーになれるというわけです!
最初こそ苦しいですが、継続的にデザインスキルを上げていくためにぜひ意識してみてください!
それでは最後、デザインが上達しにくい人の特徴をみていきましょう!
【特徴3】基礎知識を学んでいない
デザインが上達しにくい最後の特徴は、デザインに関する用語や基礎知識を学んでいないケース。
この気持ち、実はすごくわかるんです。
でも、基礎知識として、デザインの法則や色の特徴、フォントのことなどを頭に入れておかないと、これまた発想力が狭まってしまいます。
初心者時代は引き出しの絶対量が少ないので、どうしても発想が狭くなりがちなのですが、そこで、ビジュアルでの発想に加えて、デザインパターンを言語化して覚えておくことが大切になります!
そうすることで、打ち合わせの段階でコンセプトをヒアリングした時などに、「考える方向性」がグッとわかりやすくなりますし、引き出しの少なさを補えるのです!
例えば、住宅工務店の社長さんから、「木をふんだんに使った、自然素材の優しい家」というコンセプトのWebデザインをお願いされた場合を考えてみます。
もちろんビジュアルでいきなり考えていくやり方もありですが、自然や優しさをイメージする色の特徴(中性的な色相、彩度が低めな淡い色、など)や、柔かいフォント(丸ゴシックなど)が知識として頭に入っていると、デザインの発想がかなりスムーズになります!
また、そこからキーワードを用いて、似たイメージの参考デザインを調べるということもやりやすくなりますし、実際にクライアントさんへの提案時にも、納得感のある(=ロジカルな)デザイン提案が可能になります!
確かに、ビジュアルの引き出しが多いほど、いろいろなデザインを発想できることは間違いないですが、それに加えて「デザインの言語化」につながる原則や知識を積極的に学ぶことは、デザイン上達の近道になります!
まとめ
以上、デザインが上達しにくい人の特徴を3つに絞ってご紹介してきました!
- いきなりオリジナルデザインに挑戦してしまう
- 参考にするデザインの幅が狭い
- 基礎知識を学んでいない
少しでも当てはまっていると思う特徴がありましたら、ぜひ改善のきっかけにしていただけたら幸いです。
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