Webデザイナーがデザインに入る前に、ヒアリングで確認したいポイントを解説

こんにちは!まきすずです。
今回は、主にWebディレクターが行う「お客さまの要望をヒアリングする」際のポイントを解説します!



Webサイトの制作では、まず最初にお客さまの要望をヒアリングする過程を必ず通ります。
ここは今後の制作の土台となる非常に重要な部分。特に慣れていないうちは、最初に何を明確にすべきかわからないことも多いですよね。
また、Webサイト発注に慣れているお客さまだと、参考サイトやイメージ、機能要望などを最初に伝えてくれますが、だからといってただ言われるがままデザインに入ると、後々大変なことに・・・たくさんの戻しが生じたり、自分たちの理解が最初の要望とズレていたりと、想定していたよりも大幅に時間がかかってしまうこともあります!



それだと、お互いに良好な関係も築きづらく、信頼を得られないままになってしまうよね。。
その上でデザイン作業に入ることで、大きな相違もなく、スムーズに案件の進行が可能です!
この記事では、そんな大切な「ヒアリングのポイント」を1つ1つ丁寧に解説していきます!まだまだ勉強中の方でも、自信をもってWebサイトの打ち合わせに望んでもらえるように書きました。
それでは前置きはこれくらいにして、早速本題の「ヒアリングのポイント」を解説していきます!次から詳しくみていきましょう!
最初のヒアリングは、しっかりと顔を合わせて
お問い合わせなどで、お仕事のご依頼をいただく際には、ほとんどのお客さまが、
- 商品を売るために、Webサイトほしいんだ!
- 会社を立ち上げるから、サイトを用意したい!
- Webサイトで集客を強化したい!
という目的をもってご依頼をいいただきます。
お問い合わせをいただいたら、まずは打ち合わせの設定を行います。メールだけで済ませるよりも、お互いに顔を合わせるようにするのがおすすめ!
今の時代なので、もちろんWeb打ち合わせでも大丈夫です!大切なことは、顔合わせ、お互いにどのような空気感を持っているかを感じること。それが、最初の信用につながる一歩だと思います!
【STEP1】打ち合わせのセッティングOK!確認するべきこと
打ち合わせの日程が決まったら、まずはご挨拶!アイスブレイクとも呼ばれますが、お互い緊張をほぐすためにも、ちょっとした世間話を挟んでもいいですね。



わたしの場合、会社に訪問したら、会社の印象(もちろんよいところ)をお伝えするなどしています。
そして自己紹介も忘れずに。
向こうから問い合わせいただいて知っているだろうではなく、しっかりとこちらからも自分たちはこんなデザイナーだ!(得意なことなど)と紹介します。より信頼感を得られやすいのと、「こんな方だったんだね。」「こんなこともやっているんだね」と改めて知ってもらうきっかけになりますね。
【1. 目的を知る】サイトをつくる目的やゴールが大切!
では早速、本題に入ります。お問い合わせの時から、どんなことをしたいのかを聞いているとは思いますが、改めてこちらからも「今回は、メディアサイトを立ち上げたいということでよろしいでしょうか?」などと、問い合わせ内容に間違いがないか確認します。
そうして、クライアントさんからも話を引き出します。メールでは伝えきれない情報や、足りない情報はたくさんあると思いますので、まずはクライアントさんが伝えてくれることをしっかりと第一情報としてインプット!



ただ流行っているからサイトが欲しいというだけでは成果が十分に出せない可能性が高いですし、単純に情報発信したいだけなら、無料ブログやSNSでも十分な場合もあります。
サイトをつくることでお客さまがどうなりたいのかを明確にしておくことで、その後の方向転換も少なくなり、お互いに迷うこともなくなります。もし迷った時にはこの「目的」に戻って間違っていないかの確認ができるので、出来上がった時に「なんか違う・・・」がなくなりますね!
【2. 問題点を知る】解決したい課題・感じていること
サイトをリニューアルするときはもちろん、改めてつくる時も、ヒアリングで課題がみつかるかもしれません。サイトをつくるからこそは、問題解決に向けた提案ができるように、今起きている問題もみつけます。
また問題とは言わないまでも、サイトをつくる上で感じている不安な点もあると思います。まずは、そういった顔を合わせたからこそ感じることができる、課題感、問題点や不安点などを解消できるように、話を進めてみましょう!
ただ、お客さま自身も、具体的な課題がわからない、どうしたらいいかわからない・・・という場合もとっても多いです。



なんとなくダメなのはわかるけど、具体的に何がダメなんだろう、どうしたらいいんだろう、というモヤモヤを持っている場合もきっとあります。
そのような時こそ、最初に聞いた「何をしたいのか」の目的に振り返り、目的にそってサイトの状態をみて、こちらから今の状況を伝えられるといいですね。
最初は難しいですが、これも経験によって補える場所!積極的に経験を積んでいくことが大事です!しかし、注意しなければいけないのが、単に「ダサい」はNG!プロだからこそ、「何が・どのような」を的確に伝えることが必要です。
【3. ターゲットを知る】どんな人に来て欲しいのか
サイトをつくる上で確認が不足しがちなのがターゲットの明確化。全ての人にきて欲しいのはもちろんですが、まずは本当にきて欲しいユーザーを明確にしておきましょう。具体的にすればするほどいいですね。
例えば、「20代後半のキャリアウーマン、帰りの電車で欲しいものをカートに入れ、土日に届くように購入!」など、マーケティング要素も入りますが、ターゲットがどんな風にサイトに訪れるのかもイメージしておくことで、サイト設計のヒントになります!
【4. 納期を知る】スケジュールの確認も必須!
サイトの目的や、現状の課題を確認したら、納期の話も忘れずに。お客さまと自分のスケジュールに問題ないかの確認をします。
サイトを初めてつくるというお客さまはスケジュールの感覚がわからない方もいらっしゃいます。その時は、自分のイメージで大丈夫なのでスケジュール感を伝えてください。



もちろん、自分の無理のない範囲で。自分が無理をしてでも伝えた納期から遅れるということは、信用を一気に失います。
社会人として、プロとして納期を守るは大前提になりますので、無理のないスケジュールを伝えてください。もちろん、その場でスケジュールがわからないなと思ったら、「後ほどお送りします」で問題ありません。納期を守れるスケジュールを間違いなく伝えてください。
もしお客さまの方から「いつまでに欲しいんだけど」という具体的な納期があったら、それも自分でできるところなのかの確認はしっかりと行ってください。もし、厳しい場合は今回はお断りするか、希望される納期までだと「ここまではできます」という落とし所を伝えるか、などの検討が必要ですね!
そこはぜひ相談をしてみてください!
【5. 予算を知る】聞きにくいけど、一番大切なこと
事前に予算が聞けそうだったら、聞いてしまうのもありですね。実は全く予算感が合わないこともあります。そもそもクライアントさんは「いくらくらいなのか?」という相場感がわからないことが普通です。



大体の予算感をお伺いした上で、全然合わない場合にはその予算でできる内容をできることを伝えるのも1つです!
また、予算の妥協しすぎはNG!自分を安売りしすぎると、後々後悔します!私も経験がありますが、安く受けすぎるとモチベーションがどんどん下がってくるのですよね。また安く依頼するお客さまに限って、要望が多かったりすることも・・・!
そうすると、後から「辛い・・・」となりかねないので、安くしすぎは注意してください!お互いに納得のいく話をすることも大切です!
【STEP2】実際に形にするために、仕様やデザインの確認
スケジュールも問題なく、見積もりもOKとなったら、実際のサイトをつくる上での機能面や入れたいコンテンツ、そしてデザイン面での話もしていきます。最初に確認したサイトの目的に合わせて、サイトに関する具体的な内容に入っていきます。
どんな仕様が必要か・誰がどのくらいの頻度で更新するのか?
まずは、最初にヒアリングした、サイトの目的やゴールを達成するためにはどんなサイトであり、どのように運営していくのかを確認します。
Webサイトは、運営して更新していくということが必須です。一昔前は、更新をほとんどしなくてもWebサイトを持つことがステータス(?)のような感じでただつくる人もいたけれど、今はサイトを更新して、育てていくことが必要不可欠です。
運用の仕組みを提案しながら、ECサイトならばECシステムを、オウンドメディア型ならCMSのある更新システムを。また費用面でも幅広いのがWebの世界なので、クライアントさんに合いそうなものを見極めて、種類をお伝えすると良いですね。
どんなコンテンツがあるのか
また企画に関わる部分で、お客さまは現時点でどんな内容をのせたいのかも話し合うといいですね。見積もりにも影響することはもちろん、まだ具体的に固まってなくても、Webサイトを見慣れている側から、コンテンツの提案をすることでもまた印象が変わってきます!



コンテンツは、内容によってユーザーが「楽しい」「またみにこよう!」と思わせる大切な部分。
どんなにいいサイトでも、コンテンツがほとんどなくて、更新もされてなかったら、1回訪れただけで満足するサイトになってしまいます。
そんなことのならないように、コンテンツが固まってない場合には、こんなものもよさそうですよね!と一緒になって考え、提案することも大切です。



そういった提案が、より信頼性を高めていくなと感じています。
デザインの雰囲気はどうか
サイトの目的や、ゴール、コンテンツの話もできたら、デザイントーンの話もしておきましょう。デザインの方向性を話すのはデザイナーにとっても楽しい時です!
お客さまの方で、こんな雰囲気がいいなというものがすでにあればそれを伺ったり、イメージが出来ていない場合には、こちらからどんどん提案をしてみましょう。



注意しなければならないことは、サイトに訪れるその先のユーザーの気持ちです。デザインが全てではないにせよ、ターゲットとなるユーザーのイメージからかけ離れないようにすることが大切です。
デザイナーはかっこいいデザインをつくるだけではありません。情報を的確にわかりやすく届けることが最大の使命です。その使命にそった内容でなければ意味のないデザインになってしまいますので、あくまでもユーザー目線ということは忘れずに!
決して自分ありきのデザインにならないようにすることが大切です!
最後に
デザインに入る前には、たくさんの情報を確認することが最も大切な部分だと思います。実際にデザインに起こす前に、必要な情報を確認しておくことで、デザインの戻しが減り、スムーズになります。
もちろん、デザインを提案しながらも、もっと良い方法があったら柔軟に変更していきましょう!最初に言ったからもう変更はできない!と返すのではなく、できる範囲の提案をしたりと、お互いに妥協のない落とし所が見つかるといいですね。
わたしもこれからも経験を重ねて、よりよいサイトをつくっていけるよう、レベルアップしていきたいと思いますー!
↓↓↓YouTubeでも改めて項目をまとめ直しました!
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