初めてWeb制作会社に就職する人必見!事前にチェックしたいポイント4選

こんにちは!とっしーです!
今回は、初めてWeb制作会社への就職を考えている人へ向けて、失敗しない会社の選び方を解説していきます!
そんな中で、自分が成長できる場所かどうか、会社と自分が合うのかどうか、そういったことが少しでも事前にわかれば安心ですよね。



確かに、業界のことが何もわからないと、どんな会社がいいのか不安になるね。
会社の特徴や選び方のコツをお伝えしていきますので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです!



特に、リアルタイムで転職活動などされている方は必見!すぐに役立てていただけるように書きました!
早速みていきましょう!
【1】制作会社のデザイン実績をチェック!
まずはじめにチェックすべき箇所。それがこの実績です!正直これが1番大切ではないかと思います。制作会社のWebサイトに掲載があると思うので、転職候補が複数ある場合は詳細に見比べてみてください!
「制作実績」とはその会社の辿ってきた道であり、スキルの全て。下記で、どんなポイントでみればいいのかを解説していきます!
実績の業種のバランスはどうなっているか?
ポイントの1つ目は、「どんな業種のWebサイトを手掛けているのか」です。
多くの場合、業種が分散している方が、いろいろなデザイントーンを経験できるため有利です。特にキャリアのスタート初期の場合は、様々な業界の常識などを知り、基礎知識としてもっておくことで、将来的に柔軟なデザインができるようになっていくのでおすすめ!長期的に見ると成長機会が多いです。
このような考えであれば、その業界に特化している会社を選ぶのが最短コースになり適切です!
デザインパターンのバランスはとれているか?
「実績の業種のバランスはどうなっているか?」と似ているのですが、これは「デザインの傾向」という言い方の方がわかりやすいかもしれません。会社単位でのデザインの癖ですね。例えば、
- 大きな写真をダイナミックに使うデザインを得意としている
- 余白が大きいシンプルなデザインが圧倒的に多い
- 業種問わずフラットデザインの実績が中心
といったように、デザインのパターンが偏っている制作会社の場合、視野が広がらないこともあります。
もちろんデザインパターンの傾向は、そのまま会社の強みということもできるので、どっぷり浸かることでその道のプロには近づきますが、「多様な視点を持ちたい!」「まずは広い視野で自分の伸ばしたい方向性を探りたい!」と思っている方は、デザインのバリエーションが豊富な企業を選ぶとよいでしょう。
実績掲載の日付はどうか?
最後に、実績の公開日時もチェックできるとよいですね!ポイントとしては1つだけ。
Webサイトは、デザインにしても技術にしても、旬なタイミングがあります。
- ここ2〜3年はこんなデザインが流行っている(今後もこの流れは加速しそう)
- 5年前は主流だったこの技術、最近めっきり使われなくなった…
というようなことは日常的に起こるのがWeb制作の世界!そのため、たとえば7〜8年前から実績の公開が止まっている場合は、直近の実績も確認するようにするなど、慎重になった方がよいですね!
実績面でのチェックをみてきましたので、続いては社員数のチェックです!一緒にみていきましょう!
【2】制作会社の社員数をチェック!
ここまで制作実績に注目してきましたが、続いては社員数に注目。
社員数は言い換えれば企業規模のことで、ここが変わることで社内の雰囲気や仕事の進め方に差が出てきます。下記で規模別に特徴を挙げてみました。



ご自身のキャリアプランに照らし合わせて、参考にしてみてください!
社員数1〜10人以下
小さな個人デザイン事務所など、少数精鋭の企業であれば全然珍しくない数字です。自分のキャリアプラン・目指す姿に合致するようであれば、選択肢の1つとして考えるのは現実的ではないでしょうか?
この規模の会社の特徴として、
- 社員全員がスキルフルで尊敬できる人が多い
- 効率性を重視し、仕事の進め方も上手
- 実績を見ても非常に魅力的
のような傾向があります。ただひとつ注意点としては、このような事務所は1人1人が非常に忙しいことが多いです。そのため必然的に新人の教育にかける時間がどうしてもとれない、ということがありがちなパターンで、自分で積極的に学び、吸収し、食らいつく粘り強さが必要かもしれません。
自分と先輩の実力差が大きければ大きいほど、自分の不甲斐なさに落胆する日々を過ごすことも多くなると思いますが、逆言えば成長機会も桁違いに大きい場所。
社員数10〜30人程度
中規模の制作会社です。実績からもいろいろな特徴をみることができ、自分にあっているかどうかを見極めやすくなってきます。
社員のスキルレベルも分散しているケースが多く、教育担当の先輩がついてくれることも場合によってはあるかもしれません。



僕のキャリアの最初はまさにこのランクの企業でした。ある程度クライアントの業種が分散していたほか、手掛けているデザイントーンも多岐に渡り、視野が大きく広がるような成長を経験できました!
この規模の企業は実際に入社してみても、
- 人の入れ替わりもある程度あるため、様々なお手本になる先輩と出会えるケースが多く継続して視野を広げやすい
- チーム数や案件数によっては、希望すれば仕事のジャンルなどを選べることもある
といった形でいろいろな角度からキャリアを考えていきやすい=柔軟に働きやすいので、個人的にはおすすめできます!
社員数50人オーバー
大企業や老舗が多くなってくる数字ですね。実績も豊富ですし、会社の実力や特徴もかなりつかみやすくなってきて、自分に合った会社選びをするうえでは非常にやりやすいのではないでしょうか?



会社ごとに確認が必要だとは思いますが、いろいろな案件を担当させてもらえるなら最初の選択肢としてはかなりよいですね。
ただし、Web制作会社では、ビジネスモデルの性質上どうしても細かい部分まで担当できない(案件の途中から、社員よりもコストが下がるアジアのエンジニアなどに委託)というパターンもあります。
社員数=企業規模別のチェックポイントを共有したところで、続いてのチェックポイント「直案件と代理店案件の割合」に参りましょう!ここから先は、Webサイトから情報を得られない場合もあり、面接などで質問するケースが多いと思います。
早速みていきましょう!
【3】直案件と代理店案件の割合をチェック!案件のバランスを把握する
まずは前提として、クライアントによって案件の種別がある、ということをご説明します。そもそもWeb制作会社が仕事を請け負う際、クライアントは大きく次の2種類に分けられます。
- 直接依頼をしてくれるクライアント(直案件)
- クライアントの依頼をたくさん抱えている代理店(代理店案件)
1の直案件は、間に入る人がいないので報酬額も調整しやすく、制作会社の裁量も大きく、太くながい関係を築きやすいメリットがあります。
一方、クライアントが展開しているビジネスによっては、案件の幅が狭くなりがち。例えばエステサロンがクライアントの場合などには、「アウトドア系のWebサイトを制作してみたい!」と思っても実現は難しい、というわけですね(信頼関係があり継続的に発注してくれるクライアントはお金よりも大切なので、贅沢な悩みではありますが…笑)
2の代理店案件の特徴は、ある程度Webサイトの要件(掲載する情報、デザイン、ページ数など)があらかじめ決まっていることが多いです(代理店と、その先にいるクライアントが既に決めている)。
直案件に比べると裁量が少なく、価格も間に入る人が多いという性質上安くなりがち。ただし、細かくはなりますがいろいろな業種・会社の案件を受注できる可能性もあるのがメリットです!
もしも、「とにかく作ることに特化して、幅広く制作技術を向上させていきたい」であれば、いろいろな案件のチャンスが多い代理店とのコネクションが強い制作会社がおすすめ。
一方で、ビジネスにも興味があり、「将来はディレクターもいいな」「Webサイトを運用したマーケティングにも興味がある」、などの考えもお持ちであれば、1つの会社の案件を継続して担当でき、ビジネスの成長にもコミットするチャンスのある直案件がおすすめです!



ちなみに僕は直案件にこだわってキャリアを積んできました。理由はディレクターにも元々興味があったのと、将来フリーランスという選択をしたときでも、いろいろな知識層のクライアントと直接やりとりをする経験を積みたかったからです。
下記に、特徴をまとめてみましたので、ご参考いただければ幸いです!
- 直案件
-
- 報酬額が調整しやすい
- 裁量が大きく、Webサイトをどうビジネスに活かすか?という上流工程から関わることもある
- 単発の案件よりも、継続的に案件を獲得しやすい(もちろん成果を出し続ければ)
- 案件の幅が広がらない(直案件で多業種に関わりたい場合は、企業規模が大きなところを選ぶ必要あり)
- 代理店
-
- 関係者が多くなりやすく、報酬額を上げにくい
- 受注時にWebサイトの要件が決まっていることが多い
- 案件の幅が広いケースが多い
- 営業アプローチ次第では、数多くの案件を獲得できることも
最後は、仕事の役割分担について。成長できるスキルやキャリアに直接関わってくる部分でもあるので、確実に事前知識としてインプットしてきましょう!
【4】仕事の担当範囲をチェック!
まずは担当範囲の説明から入ります!Webサイト制作は通常、数段階のプロセスを踏んで、徐々に形になっていきます。ざっくりいうとこのような感じ。
まずクライアントからWebサイトの目的や掲載したい情報などをヒアリングして、「要件」という形でWebサイトの材料をまとめるヒアリング段階
その後、まとめられた要件を整理しながら、目的達成するためのデザイン制作
最終的にWebサイトに情報やデザインを反映し、ユーザーからブラウザを通して見れる形にするコーディング(開発/実装とも)
このプロセスの中で、1人が全プロセスを対応するような働き方の制作会社もあれば、3人もしくはそれ以上の人が関わり、細かく分業されている制作会社もあります。
もしここがずれてしまうと、自分が身に付けたいスキルが磨けなかったり、成長したい分野で仕事ができない、なんてことにもなりかねません。自分の長所が思うように活かせず、転職せざるを得ない…となってしまったら非常に悲しいですよね。。



僕も初めて入社した会社では、最初にデザイナーとして入社したものの、デザイン力の成長度合いは平均以下で、どちらかというと遅い方でした。
デザイン以外にビジネスへのWebの活かし方などにも興味があったので、ディレクターの担当範囲である情報の設計や、掲載する情報の企画などにも積極的な提案もしていました。
しかし、やはりデザイナーとして入社した以上は圧倒的なデザイン力が求められるのは当然の話で、特にその会社は分業体制がシビアで、デザイナーはデザイン以外のことはほとんどしない環境でした。
そんな状況だったので、どうしてもスキルの幅を広げたかった僕は後に転職をすることになるのですが、自分の長所や得意なこと、挑戦したいこと、キャリアプランなどにダイレクトに影響するのが、この「会社の分業体制」なんです。いわば会社の環境ですね。
もちろんこの分業パターンはそれぞれの制作会社のスタイルなので正解はありませんが、たとえばデザインだけをやりたいのか、満遍なく関わりたいのか?その把握が大事になってきます!その上で、自分の理想にマッチした働き方ができる分業をしている会社を選びましょう!
- どこをゴールにするのか?
-
なりたい姿が明確で、例えば「かっこいいWebサイトが自由自在にデザインできる凄腕デザイナーになりたい!」であれば、分業しているところの方がいい。
-
一方で、「Web業界に入って手に職をつけたい、Webスキルを身につけて可能性を広げたい」というような、これから手探りで道を決めていきたい人は、分業されていない方がいい。経験値の幅が広がるので、深い経験はできないがいろいろと経験できる。
といった具合です。とはいえ、「そんな最初からキャリアプランなんて明確に描けない!」という方も多いと思います。そういった場合には、単純に「自分がどれだけ業界を知っているか?」で判断するのが、ズレがなくおすすめ!
おそらくこの記事を読んでくれている方は、ほとんどが業界未経験で、初めてWeb制作会社を選ぼうとしていると思います。そのような方は、業界や自分にあった職種を知る意味で、1人で幅広い仕事を経験できる環境の方が、将来的には選択肢も広がりプラスになるのではないかと思います!ご参考いただければ幸いです!
ぜひ自分を見つめなおした上で、適切な環境を選ぶためにも事前にチェックし、納得した上で制作会社を判断していきましょう!
まとめ
以上、初めてのWeb制作会社選びでチェックしておきたいポイントを解説してきました。
- 制作会社のデザイン実績をチェック
- 制作会社の社員数をチェック
- 直案件と代理店案件の割合をチェック
- 仕事の担当範囲をチェック
僕の失敗談も盛り込みつつ、事前に知っておきたかったチェックポイントに厳選したつもりです。最初の会社でつまづいてしまうと、希望に満ちたキャリアスタートも辛く苦しいものになってしまうので、このチェックポイントを元に、ぜひ会社選びに役立ててください!
あなたのWebキャリアで最高のスタートが切れることを願っています!
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